お口ポカンが与える影響とは?口呼吸の原因と改善法!
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こんにちは。
尼崎市の武庫之荘駅前歯科 院長の山城です。
今回のテーマは、お子さんの口呼吸についてです。
口呼吸は、お口の中や体に多くの悪影響を及ぼすことがあります。
長いマスク生活の影響でお口呼吸のお子さんが増えています。
今回は、口呼吸が与える影響やリスク、その治療法について詳しく解説していきます。
口呼吸(こうこきゅう)とは?
口呼吸とは、お口から呼吸をすることを言います。
呼吸には、「鼻呼吸」と、口から吸い込む「口呼吸」があります。口呼吸は、鼻呼吸と違い、歯並びの悪化や口腔内および全身の疾患の原因になることがあります。
口呼吸チェックリスト
- 集中している時などに無意識に口が開いている
- お口の中や唇が乾燥している
- 寝ているときにいびきをかく
- 鼻炎などで鼻が詰まっている
- 風邪をひきやすい
口呼吸の原因
口呼吸の原因は、以下の3つが考えられます。
①唇を閉じる力が弱い
唇の周りの筋肉の力が弱いと、お口を閉じることができません。そうすると自然と口が開いてしまい、口呼吸になりやすくなります。
②鼻炎やアレルギーなどの鼻腔疾患
鼻腔の疾患やアレルギー、風邪などで鼻が詰まると、鼻で呼吸がしにくくなります。そうすると、鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまいます。
③歯並び
歯や顎の成長、歯並びが悪いと、お口を自然に閉じることが難しくなります。出っ歯などでお口が閉じられない場合も口呼吸となってしまいます。
口呼吸が与える影響
口呼吸は、全身やお口の中に様々な影響を与えます。
①むし歯や歯周病になりやすい
口呼吸になると、お口の中が乾燥し、唾液の影響を受けにくくなります。
唾液には、殺菌作用や汚れを流してくれる作用があるため、お口の中が乾燥することで細菌が繁殖し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
②口臭の原因
口内が乾燥することで、口臭を引き起こす細菌が増殖します。そうなると、口の中のpHバランスが崩れ、口臭の原因となる臭いが発生します。
③歯並びが悪くなる
口呼吸になり、呼吸時に口を開いていると、舌の位置が正しい位置からずれてしまいます。お口周りの筋肉もゆるみ、正常な歯並びに必要な舌と唇の筋肉のバランスが崩れます。そうすると、歯並びを悪化させる原因となります。
④顔貌への影響
口呼吸をしていると、顔回りや口周りの筋肉がゆるむ状態が続きます。そうすると、顔貌へと影響を及ぼすことがあります。
⑤風邪を引きやすくなる
口呼吸だと、ウイルス・細菌の侵入を防ぐ機能がないため、風邪をひいたり、アレルギーのリスクが高まります。
口呼吸の改善法
1.鼻呼吸を意識する
鼻呼吸を意識的に行うことで、お口が閉じる習慣をつけていきます。そうすることで次第にお口を閉じる時間が長くなり、口周りの筋肉を鍛えることができます。
お子さんで、口呼吸が癖になっているケースもあり、「お鼻で息をしようね」「お口開いてるから閉じて呼吸しようね」と指摘することで改善することがあります。
2.鼻呼吸テープを利用する
市販の「鼻呼吸テープ」や「サージカルテープ」を使用し、寝るときに上唇と下唇に貼って口呼吸を予防します。お口を閉じることで、鼻呼吸を促進します。
3.お口周りの筋肉や舌を鍛える
お口周りや舌の簡単な体操を行い、口周りや舌の筋肉を鍛えます。代表的な体操は「あ・い・う・べ体操」です。
やり方は、
①「あー」と口を大きく開きます。
②「いー」と口を横に大きく開きます。
③「うー」と口をすぼめて前に突き出します。
④「べー」と舌をなるべく下へ伸ばします。
この体操10回を1セットとし、1日3回程続けてみてください。筋トレと同じく、継続することで効果が得られます。
4.矯正治療を行う
口呼吸の原因が、歯並びの場合矯正治療を受ける必要があります。出っ歯などを改善することでお口が閉じやすくなります。また、小児矯正の中には、お口周りの筋肉を鍛えるマウスピース型の装置もあります。
5.耳鼻科を受診する
鼻炎やアレルギーが原因の場合は、耳鼻科を受診することをおすすめします。
まとめ
口呼吸は、問題ない癖のように思われがちですが、長期的にみると多くの問題を引き起こします。
日常の生活の中で口呼吸に気づいたら、早期に適切な対策をとる必要があります。
歯科医院で原因と改善法をお伝えすることも可能ですので、気になる方は一度ご相談ください。
尼崎市の歯科医院(歯医者)の武庫之荘駅前歯科では、むし歯(虫歯)治療や歯周病はもちろん、虫歯予防、小児歯科、小児矯正、矯正歯科、審美歯科など最新の治療にも対応しています。
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