こどものむし歯予防歯科

こどもがむし歯になりやすいのは様々な理由があります。

• ●歯の質が弱い

  歯の一番外にある層を「エナメル質」と言い、エナメル質が溶けて穴があくことでむし歯が始まります。
  乳歯は大人の歯に比べてエナメル質の厚さが半分程度しかなく、むし歯になりやすいです。
  また、生えたばかりの大人の歯は、表面のエナメル質が未成熟で柔らかいためむし歯のリスクが高くなります。

• ●間食が多い

  こどもは、大人にくらべて胃が小さいため、成長に必要な栄養を取るためには、間食が必要になります。
  間食が多いほど、むし歯になりやすい状態が続くため、リスクが高くなります。
  間食は、短時間で甘いお菓子を避けるようにしましょう。

• ●自身での歯ブラシが難しい

  しっかりと自分で歯が磨けていないのもむし歯になりやすい理由です。
  きちんと歯を磨くのは大人でも難しいものなので、小学校低学年のお子さまでも仕上げ磨きをするようにしてください。

「一生むし歯にならない」を目標に行っているむし歯予防歯科のメニューについてお伝えしていきます。

• ●定期的なむし歯のチェック

  専門家による定期的なむし歯のチェックは大切です。
  自治体の検診や学校検診はあるのですが、短時間で座ったままで行うため見落としがないとも限りません。
  歯科医院の落ち着いた環境で、場合によってはレントゲン検査なども行いむし歯のチェックをすることをおすすめしています。

• ●歯ブラシ指導

  自分で自分の歯を磨けることは、むし歯予防の基本です。
  大人と違い、こどもは歯が生えたり、生え変わったりと年齢によってお口の環境が変わります。
  年齢によってむし歯になりやすい場所、気をつけて磨いてほしい場所も変わるので、その点に注意して歯ブラシ指導を行っています。

• ●生活習慣の指導

  間食の取り方や、むし歯になりにくい生活習慣などの指導も行っています。
  生活習慣は、むし歯だけではなく、歯並びに影響するものもあるので、一度お話を効いていただければ思っています。

• ●フッ素塗布

  フッ素とは、歯の表面に塗り、歯質を強くするお薬のことです。
  市販の歯磨き粉にも含まれていますが、歯科医院では高濃度で予防効果の高いお薬を塗っています。
  特に、生えたばかりの大人の歯は、表面が未成熟でフッ素をよく取り込むため効果的です。

• ●シーラント

  歯ブラシの届きにくい、歯の溝をシーラントと呼ばれる歯科用レジンで埋めることで、汚れが溜まりにくくします。
  6歳で生えてくる大人の奥歯は、むし歯になりやすい歯です。シーラントは歯を削ることなく、痛みのないため、積極的に行うと良いでしょう。